生き様を解く無冠の帝王



宗教法人 曹洞宗 

玉寶山 長光寺 

住職 

松倉太鋭氏

2009/8


松倉太鋭


業種

 

寺住職

 

 

◆子供のころになりたかったものは?

 

科学者

 

理科と本が好きで、人のために何かを発見したり、発明することがしたかった。

 

 

 

◆毎日欠かさずしていることはありますか?

 

1,坐禅

 

朝5:00からと、夕方20:00から一日2回坐禅を組んでいる。

 

2、力仕事

 

汗をかく仕事をしている。

 

 

 

◆自分の支えになった、或いは変えた人物・本は?

 

何人もいる。

 

雲水(流れる雲や水のようにあちこち修行して回る)という、修行をしている時の師。

 

 

ここの師に、「人生は出会いが人を変える。良い出会いがその人にとって幸運をもたらすのだ。」と教えられた。

 

 

 

◆自分の人生を変えたきっかけになった言葉は?

 

 「人の恩は石に刻め、人の恨みは水に刻め」

 

これを心に置いてきた。

 

人間は何のために生れてきたのか?

 

人間は何のために生きているのか?

 

の追求をしてきたし、これからもしていく。

 

坐禅に来る人に、人生を通して「いかに生きるか」を考える場を提供し、

 

社会に対して恩を返していくために、NPO法人むつぎ学園を立ち上げ、幼児教育、学童保育、子育て支援、教育相談等をしている。

 

 

 

◆人生の転機はいつどんなことでしたか?

 

福井県の永平寺の本山に行ったとき。

 

何か心琴に触れるものがあった。

 

公務員であった父は、私が5歳の時に亡くなった。

 

そのためか、物心ついたときから人生について考えていた。

 

特に、仕事をしながら高校に通っていた頃、人生について悩んだ。

 

社会をよく観ると、正義を貫いた人がバカをみているように観えた。

 

それがとても不条理に思えたのだ。

 

社会の歯車になって生きて行くのが良いのか、真理を求めて生きて行くのが良いのか悩んだ。

 

悩んだ末、禅宗の寺の門を叩いた。

 

自分に厳しくしたかったのだ。

 

人間はずぼらなもの、「どうやったら人間らしく生きることができるか」を追求するためには修行が厳しいほうが良いと思ったのだ。

 

お寺の社会は世襲制が多い。

 

お寺の住職は、外から入ったそんな私を養子にしてくれた。

 

そのお陰で今がある。

 

とても感謝している。

 

 

 

◆問題、障害或いは試練は?どうやって乗り越えたのですか?

 

「ピンチはチャンス」と心の中で思う。

 

お寺の閉鎖性にギャップを感じる時があった。

 

また、自分の思っていた世界と違ったり、しきたりに矛盾を感じたこともある。

 

そんな時は、修行に励み学び、自分の徳を上げるように努力した。

 

人の生き様は、人生の真実と思っている。

 

また、一生懸命に修行をし、勉学したことを自分の励みとしている。

 

 

 

◆夢は?

 

自分を見つめてコツコツ坐禅行をして、学問をずっとしていきたい。

 

読書人は「無冠の帝王」だと思っている。

 

なるべく多くの本を読みたい。

 

 

宗教法人 曹洞宗 玉寶山 長光寺

 http://www011.upp.so-net.ne.jp/chokoji/

 

特定非営利活動法人 むつぎ学園

http://www.npo.pref.gunma.jp/db/npo/view.php?id=281