日本国から人類弥栄の道を開く文部科学大臣「大志」王


元 文部科学大臣・教育再生担当大臣

東京オリンピック パラリンピック担当大臣

下村博文氏

 

2013.11.22 14:00


下村博文 文部科学大臣

 



◆業種

 

政治家

 


子供のころになりたかったものは?

国会議員

9歳の時、父がバイクの自損事故で亡くなった。



父が亡くなった時、母は32歳、長男の私は9歳、それに5歳と1歳の弟がいた。

母は三人の子供を抱え、物凄く苦労をした。

農協に勤め、家畜の指導等をボランティアでしていた父は、子供ながらに村の人々から尊敬されていることがわかった。

しかし、父が亡くなったとたん手のひらを返したような態度を取る人を見て、世の中の冷たさとか厳しさを味わった。

中には優しくしてくれた人もあり、子供ながらにそんな方々に恩返しがしたい!と思った。

政治家というと、悪い事をしているとイメージする人も多いと思うが、私が生まれ育った群馬県は、小学生の子供でも「政治家は、世の中の役に立つ」というプラスイメージを持つ。

そこに政治家を志すようになった原点がある。

人生は有限だから、早く自分の志を立てた方が良い。

いつ志を立てたかが、人生に大きく影響する。

今回、小学校の道徳の教科書にプロ野球のイチロー選手の作文を載せる事にした。

イチロー選手は、その作文に、小学校の時からプロ野球選手になることを明確に記している。

志をもつ年齢は、早ければ早い程良く、実現する可能性が高い。

物心付いた時からでも早すぎる事はない。

志を立て、それが実現するには時間がかかるからだ。

大臣になりたいと思って、トントン拍子に国会議員になったとしても、一期生から直ぐになれる訳ではない。

現に、私も小学校5年生の時に志を立ててから、都議を経て国政に出るのに約30年、大臣までは49年かかったことになる。

これは私の人生哲学であるが、「人は使命を持ってこの世に生れて来た。」と思っている。

輪廻転生をして、今度生まれる時はこういう事をしよう!という使命を持って生れてきている。

価値観は人によって全員違うし、人生は人と比べるものでもない。

その使命を早く見つけて、いかに自己実現するかが、その人にとっての素晴らしい人生となる。

しかし、その使命は殆どの人が忘れている。

使命がわからない人は、「目の前のことにベストを尽くす」ということをすると良い。

嫌だ嫌だと思っても、意外と全然自分に向いてないことはしていないはずだ。

これをやり尽くすことによって自分の好きな事が見えてくる。

中途半端にしていると、観えて来ない。

幸せの青い鳥のように、足元にあった!なんてことになる。

全力でぶつかってチャレンジする!


毎日欠かさずしていることはありますか?

神仏に感謝する。

毎朝、神棚にお水をあげ、柏手を打ち、仏壇にお線香をあげる。

自分が生かされている事を感謝する。

日本人は、自分が「生かされている」ということをもっと感じるべきだと思っている。

災害にあった時、ふとんで寝られる事やご飯が食べられる事が、とても素晴らしい事だと思える。

また病気になった時は、健康の有難味を感じる。

そんな苦難や困難にならなくても、感謝する感覚をもっていることが素晴らしい人生と言えるのではないか。

地方に行かなくても、東京で見事な紅葉が見られる。

その自然の現象の中にも、心が震わされるような感覚を持てるような人でなければ、人を幸せにすることは出来ないし、幸せな人生を味わうことも出来ないだろう。

その大切なことに皆が気づかない。

この毎日生きている事自体が、奇跡的に凄い事なんだということ!

これは人から教えてもらう事ではなくて、自分で感じることが大切だ。

心を震わす感覚を持った人は、説得しなくても他の人が感じてくれる。

ゲーテが詩の中で「涙と共にパンを食べた人でなければ、人の幸せを噛みしめる事が出来ない」と言っている。

ずっーと幸せで来た人は、それが当たり前だから何が幸せだかわからない。

極限の中で、家や家族が流され、食べ物がない中で、人から1つのおにぎりを渡されたらどれだけ感謝するだろうか。

普段だったら、おにぎり1つ貰っても「おにぎりかぁ。」と思ってしまうかも知れない。

朝、太陽が昇り、日が差す、只それだけで有難いと思う。

そのように思えるのは、苦難の経験があるからこそ。

今の日本で普通の生活をしていたら、艱難辛苦を経験することは出来ない。

だからチャレンジすることが大事。

その一つとして、若い人には留学にチャレンジしてもらいたい。

2020
年に夏季オリンピック・パラリンピック競技大会が日本で開催されることが決定した。

お金もどんどん出す。

この時期をチャンスととらえ、日本全体で若者や日本の気運を高めるための「トビタテ!留学JAPAN」と銘打って、留学促進キャンペーンを開始する。

若いうちは、「苦労は買ってでもしろ」という言葉もあるが、今与えられた現状で、もっとやるべき仕事は何か?よりベストなものは何か?という事を考えてもらいたい。


自分の支えになった、或いは変えた人物・本は?

31歳の時、ある人から「世の中には天使がいる」と言われた。

天使は普通の人には見えない、何を言っているかもわからない。

普通は気がつかないが、天使は人の言葉を通じてメッセージを残す。

一日を通して色んな人に会うと思うが、その中に一人か二人、天の言葉を言っている。

これは毎日。

それに気づくかどうかは自分次第。

私は、31歳の時、都議選に落選し、妻はその事が原因で急性肝炎になり入院した。

当時は塾の経営をしていたが、50人程いた社員も半分ぐらいになってしまう等、一機に大変なことが重なった。

そんな時、他の人から見たら何気ない一言に救われたことがある。

「いつもがんばってるね。」

「がんばってるね。」なんて言葉は日常の中で普通だし、よく使われる言葉だが自分が苦しい時に言われると天使に励まされている気になる。

その時、「天使がいるって本当だなぁ」と思った。

そういうように人と接することが出来たら、人生は宝物になる。

常に色々な人との出会いがあり、その色々な人の励ましで今がある。


自分の人生を変えたきっかけになった言葉は?

1
、「生きるとは自分の能力を引き出すことだ」

この言葉は自分が考えた言葉で、22歳で学習塾を始めた時のキャチフレーズだ。

人間は自分の持っている能力をどんどん引き出すことが出来る!それが人間と動物の違いだ。

ただ漠然と毎日を送るのではなく、そういうことを意識した生き方をしたい。

それは、仕事や勉強等だけでなく、人に対する思いやりだとかもそうだ。

昨日より今日、今日より明日と成長し実感できた時、「あー生きてるな。」と思える。


2
、「人を幸せにする仕事、それが政治だ!」

都議会議員になった時に創ったキャッチフレーズ。

実際、都議の時、その思いは有ったが実績はなかったと思う。

世の中で現象として表すには、それだけ時間がかかるし力が必要だ。

今いよいよ文部科学大臣として、人を幸せにする時が来ていると思う。

私の場合、「政治」だが、それは人によって違って良い。

会社だったり、いろんな職種全てに言えるだろう。

何にでも使える。


3
、「はたらく」

はたらくは、「はた=傍にいる人」を「らく=楽」にすること。

本来の仕事というのは、人を幸せにすることなのだ。

幸福感というのを、大抵の日本人は間違って解釈していると思う。

多くの人は、「自分が幸せになったら人を幸せに出来る。」と思っているでしょう。

しかし、「人を幸せにする努力をするから、結果的に自分が幸せになる。」というのが本当だ。

「自分の事ばかり考えている人は幸せじゃないんじゃないかな?」と思う。

元来、人というのはそういうふうに出来ているのだから。

幸せな人というのは、人の為にがんばっている人だと思う。

だから子供たちには、「自分が、自分が」と言っていては結果的に幸せになれない、「人の為、社会の為に何が出来るかという思いでいることが幸せに繋がる」ということを伝えたい。


人生の転機はいつどんなことでしたか?

2013年9月7日 ブエノスアイレス

東京オリンピック パラリンピックが決定した瞬間だ。

オリンピック誘致に関わった人が、ありとあらゆる努力をした結果だ。

これは日本の転機だと思う。

日本の未来を憂いた天の助けに違いない。

9月13日には、安倍総理大臣から東京オリンピック パラリンピック担当大臣を拝命された。

2020年をターゲットイヤーとし、オールジャパンとして日本を元気にする。

もちろん!それだけで終わらせない。

その先を見据えて取り組む。

日本人は、なんでもない時はバラバラでも、何か一つのことに取り組む時、素晴らしいパワーを発揮する。

2020年の東京オリンピック パラリンピックは最大のチャンスと捉えている。


問題、障害或いは試練は?どうやって乗り越えたのですか?

常に色んなことが起きている。

多くの人に励まされ、激励されて今がある。

エジソンにしかり、人生において順風満帆に見えても、成功している人はたくさんの失敗をしている。

オリンピック パラリンピックの選手もそうだが、世界のトップアスリートは精神や肉体の限界に立ち向かい挑戦している。

その限界を乗り越えた姿が美しいからみんなが見る。

限界にチャレンジする!これが美しい!

壁を乗り越えたからメダルが取れるし、世界で一流と呼ばれるような人は限界の壁を乗り越えた人だ。

最初から能力が有るとか無いとかいう事でなく、限界の壁を乗り越えたところで人生に磨きがかかり輝く。

そうはいっても、私も若いころには、自殺してしまおうかと思ったこともある。

19歳の頃、交通遺児だったから、学費を稼ぐため新聞配達をしていた時だ。

国立大学に行けば少しは楽だったかも知れないが、政治家になりたかったのでどうしても早稲田大学に入学したかった。

私立だから当然学費は国立より高い。

もう辛くて、若い時特有の厭世観を持ち、死んだ方が楽なんじゃないかなと思った事もあった。
厭世観とは(大辞泉より-この世の中では幸福や満足を得られず、積極的な価値は認めがたいとする人生観。また、そのような人生観に基づく哲学上の立場。)
一つには時間が解決したこともあるが、それまでは何ヶ月も悩んだり苦しんだりしてのたうちまわった。

しかし、人生に超えられない壁はない!

この壁を超えなかったら、一流になれないどころか人生後悔する。

その壁は自分が設定したものだから!

自分が生れる前に、こういうハードルを用意しようと自分で創って来たものだ。

その困難を乗り越える事によって魂が磨かれる。

魂を磨くには砥石のような壁が必要、順風満帆では、魂は磨けない。

魂を磨くために人は生れて来た。

好きな事をして魂を磨く人もいる。

好きな事だって貫けば困難なことにぶつかる。

そう思えたのも、困難を積み重ねた結果だと思う。


夢は?

2020年 東京オリンピック パラリンピックをきっかけに、日本から人類の意識改革を変えて行く!

オリンピックとは、オリンピック憲章にもあるが、スポーツを通じて、人間的にも倫理的にも高く素晴らしい人生を歩むということに通じている。

それが中々出来ないでいるのだが、日本というのは、武道、柔道、剣道とそれぞれのスポーツを道にしている。

柔道もブラジルに渡るとブラジリアン柔術となる。

道ではなく術となってしまうのは、何処の国にもスポーツを通して道を極めるという発想がないからだ。

スポーツだけでなく、神道も茶道も華道でも、其々を通じて人の生き方まで教えているのは日本しかない。

2020年 東京オリンピック パラリンピックは、スポーツを通じて人類を昇華することが出来る。

人類の争いとか憎しみとかを無くして、世界の人が豊かな繋がりをもつ。

そういう意味では、これ以上崇高なものはないかも知れない。

オリンピックの歴史を変えるような、東京オリンピック パラリンピックにしたい!


下村博文 公式WEBサイト
http://hakubun.jp/

トビタテ!留学JAPAN
http://www.mext.go.jp/ryugaku/

「トビタテ!留学Japan facebook
https://www.facebook.com/ryugakujapan

 



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