むさしコーポレーショングループ
むさし企業株式会社
代表取締役社長
横山篤司氏
2025.9.29 13:00
◆業種
不動産教育家
◆子供のころなりたかったものは?
漫画家
人との付き合いがあまり得意ではなかった。
自分が漫画で物語を作りクラスメイトに見せていた。
漫画の世界を通し、演じることで自分を表現できた。
その世界は、社会が求める優秀な子や親が求める良い子でなくてもよく、
敵(ミッション)に合わせてジョブチェンジができるカッコイイヒーローがいる。
◆毎日欠かさずしていることはありますか?
ゲーム( シムシティ )でまちづくりをしている。
現実の仕事もまちづくりするためのシミュレーションゲームとして捉えている。
ゲームマスターとしてその過程を楽しみ、システムを構築するのが好きだから、ゲームが好きなのです。
自分の成功もビジネスも全てレベルアップできるゲーム
◆自分の支えになった、或いは変えた人物•本は?
•祖父と父
祖父は駅前旅館経営の創業者であり、家長として父親に対して厳格であった。
父親は、その教育方針と良い子であることに限界を感じていた。
全てが重荷であった。
見えない創業家の重圧の中で、何をやっていいのか分からず反発して育った。
そのような経緯から父親は、我が子に対して自由に育ててくれた。
9歳の時に祖父が亡くなり、家族や親族が相続争いになった。
長男であった父親の経営能力が問われ、結果全てを失った。
今まで社長であった父親が、明日からの生活もままならず、会社を追い出されいきなりアパート生活となった。
争いの過程で自殺や心労苦労で亡くなる親族がいた。
親族みんなが争っている中「誰かがみんなをまとめないと」という思いになった。
父親の経営能力を問われているのなら「自分が何とかしないとならない」
反骨精神、何も無いからこの気持ちに繋がった。今の自分がある。
今こそ10倍以上に会社を成功させて親族にお金を還元している。
◆自分の人生を変えたきっかけになった言葉は?
18歳の時に読んだ山本七平著・帝王学「貞観政要」に書かれていた【創業守成】創業は易く守成は難し(事業を新しく始めることは比較的容易だが、それを維持し成功させることははるかに難しい)
◆人生の転機はいつどんなことでしたか?
•24歳
大学卒業後、ニューヨークに2年間語学留学、24歳の時にフォーダム大学大学院国際ビジネス学部に入学をした。(この時にマネーの仕組みを学んだ)卒業後モルガンスタンレー•キャピタル投資銀行(東京)に就職をし、不動産アナリストの仕事をした。この経験が今とても役に立っている。
語学留学中にニューヨークで知り合った日本人が、アパートメントホテル(民泊)をやっていた。それを見てアパートメントホテルを3人で始めた。
これがきっかけとなり、語学留学中にビジネスを24歳で起業した。
今では当たり前の民泊だが、20年前はあまりなかった。
当時はSNSがなかったので、集客はmixiやblog等でしていた。
アメリカのB&B(Bed and Breakfastの略)は、オーナーが自宅の部屋をゲストに提供し、手作りの朝食を出す民泊スタイルの宿泊施設
自分の隣の部屋を貸すシステムでアメリカの法律に則ってB&Bの会社を創業した。
アパートメントホテルをやっているうちに、もっとビジネスを学びたいと思うようになり、大学院に行こうと決めた。
新聞社でアルバイトをしながらコラムニストとして記事(ブログ)を書いていた。
起業家としての始まり、学生業(大学院生)と兼業しながら経営者としての苦悩や失敗談etc.
20枚の自作企画書は何度も書き直しされながら一つの形になった。
縁が縁を呼び会社設立を果たしたのが2005年6月だった。
アルバイトで貯めたお金で部屋を借りて貸すで3店舗に増やし、売上は1億円近い収入になっていた。
全てにおいてシステム構築をすることが好きだと思う。
◆問題、障害或いは試練は?どうやって乗り越えたのですか?
自分一人がリーダーになるのではなく、仲間と共にチームで乗り切った。
ティール組織としてそれぞれの役割を各自がやり、皆んながリーダー(ヒーロー)となって問題を乗り越える。
コアの部分を「お金」で回すとお金を儲けしたいと思うことでしか動かなくなる。
「愛」という次元で回すと皆んなが支え合おうする。
真ん中に何を置くかで変化する。
中心をお金にするか、愛にするかで「しあわせ度」が全然違うものになる。
日本の社会システムが、愛による次元構築がまだできていない。
◆夢は?
循環するまちづくり
コミュニティ資本主義で一人一人が役を持ってやる、循環させて回す。